2011年3月24日木曜日

SAMURAI BLUE vs TEAM AS ONE


SAMURAI BLUE アルベルト・ザッケローニ監督

「私は日本に戻ることを強く望んでいる。実は、16日に日本に戻る予定でいたが、日本サッカー協会から「もう少し待つように」と言われた。23日のフライトで日本に向かう予定だ。遅くとも、24日には日本に向かうことになるだろう。29日に大阪で大切なチャリティーマッチが控えているからだ」
「サッカーで日本の手助けをする。それが私の仕事だ。サッカーを通じて復興に貢献できる、私はそう確信している。とにかく、私は日本の人々を手助けしたい」
「優しさと、相手を思いやる心。私はその2つを日本人から学んだ。日本の監督に就任してからこの7カ月間、私は日本人を知った。日本人の義務感、犠牲心、そして品格に私は心を打たれた」
「イタリアに戻ってからも、ずっとテレビを見ている。協会や代表のスタッフとも連絡を蜜に取り合っている。特に深刻なのは原発の問題だ。放射線の危険性や行方不明者の捜索が問題になっている。世界中のすべての人を巻き込み、全世界を震撼させた悲しい事件だ」
「地震が起きた時、私は東京のマンションにいた。タンスや棚が倒れ、道路はアスファルトが動いていた。私はそれまで大きな地震を体験したことは一度もなかったんだ」
「日本人の秩序、組織力、相手を敬う心は本当に素晴らしい。象徴的な2つの出来事を話そう。地震の後、スーパーでは会計を後回しにしてレジ係が客に商品を渡していた。あまりにも混雑していたから、その対応のためだろう。レジの担当者には分かっていたんだ。緊急事が過ぎれば、客が支払をしに戻ってくることをね」
「そしてもう一つは、代表での話だ。アジアカップを終えて日本に戻る際に、私は空港で信じられない光景を目撃した。選手たちが、自ら進んで荷物を運んでいるんだ。本来であれば用具係りが担当する仕事を、戦いを終えたばかりの選手たちが率先して手伝っていたのさ」
「もちろん、私は英雄などではない。地震が怖くないと言えば、うそになるし、不安もあれる。しかし、私はそれ以上に日本の人々を助けたいと強く思っているんだ。日本は今、助けを求めている。繰り返すが、サッカーも復興に貢献できると思う。私の仕事はサッカーで日本を元気づけることなんだ」


TEAM AS ONE ドラガン・ストイコビッチ監督

「誰もが想像していない、悲惨で恐ろしい地震であったと思います。震災により多くの人の命が奪われ、大津波で町が破壊され、流された家屋を見て、私自身もそうであるように、世界中の人々が心を痛めています。」
「亡くなられた方に、心からお悔やみ申し上げると共に、被災された数多くの方々に、お見舞いを申し上げます。」
「日本の皆さんは、とても力強く、必ず復興されると強く信じております。私自身も、日本国民の皆様に、少しでも勇気と希望が持てるよう、復興に向けた活動に協力したいと考えています。」
「今回大阪で開催される、チャリティーマッチのJリーグTEAM AS ONE監督に選出いただいたことは、とても名誉なことであり、光栄に思っています。」
「こうした困難な状況の中で、開催を決断することは非常に難しかったと思いますが、是非ご協力させていただきたいと思います。私自身も含め、サッカーに関わる全ての者が、勇気を示し、悲しんでいる人たちを、少しでも元気にさせたいと思います。」
「今は悲しく、辛い時期ではあるが、強い気持ちを持って、この困難を乗り越えていきたい。私の愛する美しい日本は、必ず復活する。共に力を合わせて歩んでゆこう。」

「Everything is difficult. but Everything is possible.(全ては困難であるが、全ては可能である。)
「Never give up!(決してあきらめない。)」